芝居見物(2)
2023-08-01日语睡前故事20210311 来源:百合文库
そして、人を探すふりを始めたのです。
まるで人を探しながら、今、この芝居小屋の中から出てきたと言わんばかりです。
キョロキョロしている吉四六さんの後ろに、芝居小屋へ入ろうとする大勢のお客が詰めかけてきました。
それでもまだ、
「来ないなあー! あいつー!」
と、わざと入ってくる人の邪魔をする様にしていると、芝居小屋の番人がやって来て、
「もしもし、そこの人。
出るのかね?
入るのかね?
出るなら出る、入るなら入るで、早くしておくれよ。
邪魔になるじゃないか」
すると吉四六さんは、すまなそうに言いました。
「いやー、連れとはぐれたんだが。
・・・仕方ない、中で待つとするか」
こうして吉四六さんは芝居小屋に入って行き、ただで芝居見物をしたのです。
おしまい
まるで人を探しながら、今、この芝居小屋の中から出てきたと言わんばかりです。
キョロキョロしている吉四六さんの後ろに、芝居小屋へ入ろうとする大勢のお客が詰めかけてきました。
それでもまだ、
「来ないなあー! あいつー!」
と、わざと入ってくる人の邪魔をする様にしていると、芝居小屋の番人がやって来て、
「もしもし、そこの人。
出るのかね?
入るのかね?
出るなら出る、入るなら入るで、早くしておくれよ。
邪魔になるじゃないか」
すると吉四六さんは、すまなそうに言いました。
「いやー、連れとはぐれたんだが。
・・・仕方ない、中で待つとするか」
こうして吉四六さんは芝居小屋に入って行き、ただで芝居見物をしたのです。
おしまい