『上班途中与上学途中』同人 第32.5话（误） 旅行准备—泷原美矢的场合—(7)

「男って、スク水ならもっと興奮しちゃうと思うよ」
「え？」
「だから、スク水のつもりだよ」
「え、でも――」
「いいから、次のお店に行こう」
タマちゃんに引っ張られてお店を出る。
その後も色々見回ったが、結局、水着を買わなかった。
タマちゃんが気を遣っているのはわかっているけど。
帰り道でスーパーに寄った。
何となく、最終日にちゃんと掃除してから帰ろうという話になったので、雑巾なども買うことにした。
「みゃー、夏といえば何と思う?」
「えっと、スイカとか、花火大会とか、浴衣とか?あ、でも、あまり浴衣着たことないかなあ」
「ド田舎だし、花火大会は無理と思うが、庭で花火ができるって孝介さんから聞いたよ」
「ええ」
私が知らないこうすけ君のことが、タマちゃんはたくさん知っているんだ。

「浴衣もたまたま二着持っているし、まだ着たことないけど」
タマちゃんの好意には、素直に応えるべきだろうか。
「貧乳が浴衣によく似合うと言う噂もあるし」
何か変な情報も混ざっている気がするけど。
タマちゃんに頼りっぱなしになるが、ここはやはり素直に応えよう。
「ありがとう。なら私、浴衣の着せ替え方を調べてくる」
「うん、二人なら何とかなると思う。それから……」
タマちゃんは何か思い付いたようで、私の顔をじっと見る。
「うん?」
「いや、厚さ0.01ミリのも用意した方がいいかと」
「え?」
「ほら、スク水姿とか浴衣姿とかを見せるのなら、成り行きで混じり合う場合も想定……い、いえ、何でもない、忘れて」
「え、ええ」
タマちゃんはまた何かを思い付いたようで、顔が急に赤くなって、目線を逸らした。