百合文库
首页 > 网文

山月记 ·人虎(2)

2023-05-17 来源:百合文库
我已经无法再过人的生活。即使现在,我心里作出多么优秀的诗篇,我又有什么手段能将之发表呢?何况,我的心每天都越来越接近一只老虎。如何是好?被我荒废了的过去,我无法忍受。这种时候,我唯有登上对面山顶的岩石,对着空谷怒吼。我想要把这灼烧胸口的悲哀诉说给谁听。
己は昨夕も、彼処で月に向って咆えた。誰かにこの苦しみが分って貰えないかと。しかし、獣どもは己の声を聞いて、唯、懼れ、ひれ伏すばかり。山も樹も月も露も、一匹の虎が怒り狂って、哮っているとしか考えない。天に躍り地に伏して嘆いても、誰一人己の気持を分ってくれる者はない。ちょうど、人間だった頃、己の傷つき易い内心を誰も理解してくれなかったように。己の毛皮の濡れたのは、夜露のためばかりではない。
昨晚,我又在那里对着月亮咆哮了,想要有谁能明白我这痛苦。可是,群兽听到我的吼声,唯知畏惧,跪拜。清山、野树、明月、冷露也只知有一只老虎在狂怒地咆哮。即便我呼天抢地地悲叹,了解我心情的却连一个都没有。正如从前做人时,没有一个人了解我脆弱易伤的内心一样。我湿漉的毛皮,并非只是被夜露打过的缘故。


猜你喜欢