第26話 深信自己是王子的帅哥过来找茬了(18)
(さて……どうするこれ……?)
期末テストは当然ながら二年生全員が受けなくてはならないので強制的に俺と御剣の点数は出てしまう。
だが俺はあいつの勝負とやらに一切頷いていないので、たとえあいつに負けても『紫条院さんに二度と近寄らない』などというルールを守る必要はない。
なので勝負なんてガン無視でも構わないのだが……。
(まあ……あいつが勝ったら鬼の首を取ったように騒ぐだろうな。してもいない約束を振りかざして紫条院さんの側から俺を排除しようとするだろう)
「どうせ負けてもペナルティなんてないけどウザくはある……なら勝ちを目指してみるか?」
たとえ勝ってもそれであいつが大人しくなるとは思えないが、少なくともあいつが騒ぎ立てる理由を失わせることはできるだろう。
(それに……正直アイツはムカつく)
この場から去る時、薄く笑う御剣の顔に浮かぶのは圧倒的な自信だった。
自分が負けることなんて万が一にも考えていない勝ち組の顔だ。
(クソ失礼な物言いにイカれてるほどの傲慢さ……俺の一番嫌いな人種だったな)
俺は前世では負け組だった。
小さい時から勉強でもスポーツでも恋でも誰かに勝ったためしがない。
だから何かに挑む=負けるというクセがついてそれが当たり前になった。
期末テストは当然ながら二年生全員が受けなくてはならないので強制的に俺と御剣の点数は出てしまう。
だが俺はあいつの勝負とやらに一切頷いていないので、たとえあいつに負けても『紫条院さんに二度と近寄らない』などというルールを守る必要はない。
なので勝負なんてガン無視でも構わないのだが……。
(まあ……あいつが勝ったら鬼の首を取ったように騒ぐだろうな。してもいない約束を振りかざして紫条院さんの側から俺を排除しようとするだろう)
「どうせ負けてもペナルティなんてないけどウザくはある……なら勝ちを目指してみるか?」
たとえ勝ってもそれであいつが大人しくなるとは思えないが、少なくともあいつが騒ぎ立てる理由を失わせることはできるだろう。
(それに……正直アイツはムカつく)
この場から去る時、薄く笑う御剣の顔に浮かぶのは圧倒的な自信だった。
自分が負けることなんて万が一にも考えていない勝ち組の顔だ。
(クソ失礼な物言いにイカれてるほどの傲慢さ……俺の一番嫌いな人種だったな)
俺は前世では負け組だった。
小さい時から勉強でもスポーツでも恋でも誰かに勝ったためしがない。
だから何かに挑む=負けるというクセがついてそれが当たり前になった。