第18话 名为『厉害』的不知道的话语(7)
クール顔の風見原が言外に『一度にあんなに要求されてどうしろって言うんですか? バカタレですか?』という意を含ませつつも、淡々と議事の開始を告げる。
すると――
「なあ、俺が昨日頼んだ木材どうなった? もう買ってきていいんだよな?」
「床装飾班は面積広いから早く手をつけなきゃいけないんだよ! 悪いけど早く材料を追加する許可くれ!」
「おい待て! 時間がないのは壁装飾班も一緒なんだよ!」
「タコ焼きのバリエーション考えるのすごく楽しいんだけど! ねえ、もっとメニューの追加していいよね!?」
「ほんっと自分のことですまん! 彼女が文化祭を一緒に回るのを楽しみにしてるんだ! どうか俺のシフト調整を頼む!」
まるで昨日を再現したかのように、好き勝手な声が雪崩となって押し寄せてきた。
(だから一斉に言うなっての……! 俺は聖徳太子か!?)
「収拾つきませんね……要求自体は真面目なことばかりなので無視もできませんし」
「ああ、ちゃんとやる気を出して取り組んでくれているからこそ、良い出し物にしようとあれこれ要求してるのはわかる」
もはや上がる声が多すぎて誰が何を言っているのかわからない状態で、壇上の俺たち二人は小声で言葉を交わす。
「ええ、熱意があるからこそ時間がないことに現場が焦っているんでしょう。出し物を決めるだけの会議にアホほど時間を取られたのはやっぱり痛かったですね」
いやだから他人事みたいに言うなよ……。
一応その件については風見原も本気で反省しているらしいが、こいつは想像以上にマイペースな性格のようで今イチ感情が読みがたい。
「それで実際どうします? 役所の窓口みたいに番号札でも配ります?」
教室内はすでに喧々囂々といった様子で、確かに順番に並んでくれと言いたくなる。
すると――
「なあ、俺が昨日頼んだ木材どうなった? もう買ってきていいんだよな?」
「床装飾班は面積広いから早く手をつけなきゃいけないんだよ! 悪いけど早く材料を追加する許可くれ!」
「おい待て! 時間がないのは壁装飾班も一緒なんだよ!」
「タコ焼きのバリエーション考えるのすごく楽しいんだけど! ねえ、もっとメニューの追加していいよね!?」
「ほんっと自分のことですまん! 彼女が文化祭を一緒に回るのを楽しみにしてるんだ! どうか俺のシフト調整を頼む!」
まるで昨日を再現したかのように、好き勝手な声が雪崩となって押し寄せてきた。
(だから一斉に言うなっての……! 俺は聖徳太子か!?)
「収拾つきませんね……要求自体は真面目なことばかりなので無視もできませんし」
「ああ、ちゃんとやる気を出して取り組んでくれているからこそ、良い出し物にしようとあれこれ要求してるのはわかる」
もはや上がる声が多すぎて誰が何を言っているのかわからない状態で、壇上の俺たち二人は小声で言葉を交わす。
「ええ、熱意があるからこそ時間がないことに現場が焦っているんでしょう。出し物を決めるだけの会議にアホほど時間を取られたのはやっぱり痛かったですね」
いやだから他人事みたいに言うなよ……。
一応その件については風見原も本気で反省しているらしいが、こいつは想像以上にマイペースな性格のようで今イチ感情が読みがたい。
「それで実際どうします? 役所の窓口みたいに番号札でも配ります?」
教室内はすでに喧々囂々といった様子で、確かに順番に並んでくれと言いたくなる。