《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍,流落到边境展开慢活人生8》-第二章 3/6(8)
キングクラブの黒い目玉は何も語らない。
ただ不退転の決意と共にハサミを構え、 目の前の敵を屠らんとするのみ。
対するうげうげさんは、ジャンピングスパイダーの一種。
振り下ろされたキングクラブのハサミを跳躍してかわし、頭上から一撃を加えよ、つとする。
(!?)
うげうげさんの一撃を防ぎ、その丸いお腹に一筋の傷を与えたのは左の。
うげうげさんの脳裏に、 小動物界では有名な拳法ドブネズミ 「チュー•チュウロン (『武闘家』 の加護持ぢ)」の格言がよみ蘇がえる。
『カニのハサミは2本ある』
なんとクリティカルな格言か。
キングクラブはとどめを刺そうと再び右のハサミで追撃する……左のハサミは跳躍を警戒し頭上にある。
それはまさに剣と盾を構える騎士が如き無双の構えだった。
だかうげうげさんの跳躍は頭上ではなかった。
地を這、つような低空の跳躍。
体長の何十倍もの距離を跳ぶうげうげさんの脚力が前進に使われることによって生まれるうげうげさん式雷光の如き脚。
キングクラブの懐へと潜り込んだうげうげさんは、そこからさらに上へと跳躍する。
「必殺! 昇蜘蛛拳!!」
うげうげさんはしゃべれないのでテイセが代わりに必殺技の名を叫ぶ。
今思いついた技の名前だが、かっこいい名前になったとテイセはとても満足していた。
うげうげさんの跳躍力を前脚の一点に込めた一撃。
それはキングクラブの腹部の甲殻を砕くほどの威力だった。
その衝撃によってさすがのキングクラブも泡を吹き、地響きを立てながら崩れ落ちる。
着地したうげうげさんはびしっと両前脚を振り上げ勝利のポーズを決めた。
「すごいすごい!」
テイセはパチパチと拍手した。
「今夜はカニ鍋にしようね」
テイセは喜んでいるが、うげうげさんはカニ鍋を食べられないのでふるふると頭を振ってから再び糸を水面へと垂らし釣りを再開した。
水面を眺めなから、うげうげさんはちらりとテイセを見る。
「なになに 『ところでテイセは釣れたの?』 ……ぐぬぬ」
ただ不退転の決意と共にハサミを構え、 目の前の敵を屠らんとするのみ。
対するうげうげさんは、ジャンピングスパイダーの一種。
振り下ろされたキングクラブのハサミを跳躍してかわし、頭上から一撃を加えよ、つとする。
(!?)
うげうげさんの一撃を防ぎ、その丸いお腹に一筋の傷を与えたのは左の。
うげうげさんの脳裏に、 小動物界では有名な拳法ドブネズミ 「チュー•チュウロン (『武闘家』 の加護持ぢ)」の格言がよみ蘇がえる。
『カニのハサミは2本ある』
なんとクリティカルな格言か。
キングクラブはとどめを刺そうと再び右のハサミで追撃する……左のハサミは跳躍を警戒し頭上にある。
それはまさに剣と盾を構える騎士が如き無双の構えだった。
だかうげうげさんの跳躍は頭上ではなかった。
地を這、つような低空の跳躍。
体長の何十倍もの距離を跳ぶうげうげさんの脚力が前進に使われることによって生まれるうげうげさん式雷光の如き脚。
キングクラブの懐へと潜り込んだうげうげさんは、そこからさらに上へと跳躍する。
「必殺! 昇蜘蛛拳!!」
うげうげさんはしゃべれないのでテイセが代わりに必殺技の名を叫ぶ。
今思いついた技の名前だが、かっこいい名前になったとテイセはとても満足していた。
うげうげさんの跳躍力を前脚の一点に込めた一撃。
それはキングクラブの腹部の甲殻を砕くほどの威力だった。
その衝撃によってさすがのキングクラブも泡を吹き、地響きを立てながら崩れ落ちる。
着地したうげうげさんはびしっと両前脚を振り上げ勝利のポーズを決めた。
「すごいすごい!」
テイセはパチパチと拍手した。
「今夜はカニ鍋にしようね」
テイセは喜んでいるが、うげうげさんはカニ鍋を食べられないのでふるふると頭を振ってから再び糸を水面へと垂らし釣りを再開した。
水面を眺めなから、うげうげさんはちらりとテイセを見る。
「なになに 『ところでテイセは釣れたの?』 ……ぐぬぬ」