誕生日において(2)
2023-10-28 来源:百合文库
さあ、できた。
拓ちゃんは、五枚のきれいな柿の葉をもって、おもてに、とびだします。
拓ちゃんは、ボストの、前に座っています。
もうすぐ、ゆうびんやさんが、てがみをあつめにくるじかんだからです。
【拓ちゃんじゃないか、なにをしているんだい。】
【あっ。ゆうびんやのおにいちゃん。】
拓ちゃんは、まってましたと、五枚の柿の葉をゆうびんやさんに、
【これ、拓ちゃんのハガキなの、はいたつしてね。】
と、わたして かけだしました。
【えっ。これが、ハガキかい。】
ゆうびやさんは、五枚の柿の葉を一枚ずつみて、
【そうか、拓ちゃんの誕生日は、あしたか。】
と、いいます。
でも、おばあちゃんの、あてさきをみて、びっくり。
【拓ちゃん。いくらなんでも、ほっかいどうは、むりだよ。】
でも、拓ちゃんは、もういません。
まいったなあ
ゆうびんやさんは、あたまをかいて、たいせつに柿の葉を、しまいます。
きょうは、拓ちゃんの誕生日です。
拓ちゃんは、おめかしをして、なんどもけいを、みます。
もうすぐ、三時です。ママがテーブルに、ケーキとジュースをならべて、
【これで、いいのね。でも、だれを、よんだの?】
【あのね。聡くんでしょう。真ちゃんでしょう。佳子ちゃんでしょう。チイちゃんでしょう。それに、おばあちゃん。】
拓ちゃんは、五枚のきれいな柿の葉をもって、おもてに、とびだします。
拓ちゃんは、ボストの、前に座っています。
もうすぐ、ゆうびんやさんが、てがみをあつめにくるじかんだからです。
【拓ちゃんじゃないか、なにをしているんだい。】
【あっ。ゆうびんやのおにいちゃん。】
拓ちゃんは、まってましたと、五枚の柿の葉をゆうびんやさんに、
【これ、拓ちゃんのハガキなの、はいたつしてね。】
と、わたして かけだしました。
【えっ。これが、ハガキかい。】
ゆうびやさんは、五枚の柿の葉を一枚ずつみて、
【そうか、拓ちゃんの誕生日は、あしたか。】
と、いいます。
でも、おばあちゃんの、あてさきをみて、びっくり。
【拓ちゃん。いくらなんでも、ほっかいどうは、むりだよ。】
でも、拓ちゃんは、もういません。
まいったなあ
ゆうびんやさんは、あたまをかいて、たいせつに柿の葉を、しまいます。
きょうは、拓ちゃんの誕生日です。
拓ちゃんは、おめかしをして、なんどもけいを、みます。
もうすぐ、三時です。ママがテーブルに、ケーキとジュースをならべて、
【これで、いいのね。でも、だれを、よんだの?】
【あのね。聡くんでしょう。真ちゃんでしょう。佳子ちゃんでしょう。チイちゃんでしょう。それに、おばあちゃん。】