百合文库
首页 > 网文

愛犬の神通力(2)

2023-10-27 来源:百合文库
そして知り合いの占い師を呼び寄せると、愛犬の行動を話しました。
すると占い師は、愛犬の様子とお寺の門をじっと見つめて言いました。
「危ないところでした。この寺の門には、あなたをよく思っていない者が呪いの仕掛けております。あなたがそこを通ると、あなたに悪い事がおこります」
そして占い師は、道長が通ろうとしていた門の下の土を掘り起こしました。
すると土の中から、黄色い紙のこよりで二つに合わせた土器が出てきて、その土器の中に呪いの呪文が書かれた紙が入っていたのです。
「さて、この呪いを仕掛けた者は・・・」
占い師は、ふところから取り出した紙を鳥の形にちぎると、なにやら呪文を唱えながら空へむかって投げました。
すると不思議な事に鳥の形の紙切れは、たちまち一羽のシラサギになって南へ飛んで行きました。
それを指差して、占い師が言いました。

愛犬の神通力


「それ、あのシラサギを追うのです。あのシラサギが落ちたところに、この呪いを仕掛けた者がおります」
占い師が言うので、道長のお供の者たちがシラサギの後を追いかけました。
紙のシラサギはしばらく飛んで、ある町の小さなお堂の屋根の上に落ちました。
お供の者たちがお堂に踏み込むと、中には年を取った一人の坊さんがいました。
そしてお供の者たちに問い詰められた坊さんは、道長にうらみを持つ者に頼まれて、呪いの仕掛けをした事を白状したのです。
お供の者たちの報告を聞いた道長に、占い師が言いました。
「あなたは、よい犬をお持ちだ。この犬は小さいながらも、神通力を持っております。その神通力で呪いの仕掛けに気づき、あなたの足を止めさせたのです」
 それから道長は、愛犬の白い犬をますます可愛がる様になったそうです。
おしまい


猜你喜欢