人の嫁になったネコ(3)
2023-09-16 来源:百合文库
するとネコは、うれしそうに、
「ニャアー」
と、鳴きました。
「おや? お前は、わしの言葉がわかるのか? ・・・いや、そんなはずはない」
お百姓さんは、いつものようにネコをふところに抱いて寝ました。
さて、次の日の夕方、お百姓さんが畑からもどってくると、
明かりもないのに家の中からゴロゴロと石うすをひく音が聞こえてきます。
不思議に思って中をのぞいてみたら、なんとネコが石うすで麦をひいているではありませんか。
「お前、本当にわしの言うことがわかるのか? いや、ありがとう」
お百姓さんは喜んで、その粉で団子を作り、ネコと一緒に食べました。
それからというものお百姓さんのいない時はいつもネコが石うすをひいてくれるので、お百姓さんはとても助かりました。
ある晩、お百姓さんがいろりにあたっていると、そばにいたネコが突然人間の言葉をしゃべったのです。
「おかげさまで、とても幸せな毎日が送れます。でも、このままでは石うすしかひく事が出来ません。この上は人間になって、あなたのためにもっとつくしたいと思います」
「ニャアー」
と、鳴きました。
「おや? お前は、わしの言葉がわかるのか? ・・・いや、そんなはずはない」
お百姓さんは、いつものようにネコをふところに抱いて寝ました。
さて、次の日の夕方、お百姓さんが畑からもどってくると、
明かりもないのに家の中からゴロゴロと石うすをひく音が聞こえてきます。
不思議に思って中をのぞいてみたら、なんとネコが石うすで麦をひいているではありませんか。
「お前、本当にわしの言うことがわかるのか? いや、ありがとう」
お百姓さんは喜んで、その粉で団子を作り、ネコと一緒に食べました。
それからというものお百姓さんのいない時はいつもネコが石うすをひいてくれるので、お百姓さんはとても助かりました。
ある晩、お百姓さんがいろりにあたっていると、そばにいたネコが突然人間の言葉をしゃべったのです。
「おかげさまで、とても幸せな毎日が送れます。でも、このままでは石うすしかひく事が出来ません。この上は人間になって、あなたのためにもっとつくしたいと思います」