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魚石(3)

2023-09-15 来源:百合文库
 取り出した青い石をよく見ると、何か水のような物が入っています。
「これは、何だろう?」
 主人は太陽の光に透かして中を見ようとしましたが、その時、うっかり手を滑らせて青い石を落としてしまいました。
 落ちた青い石は二つに割れて、中から水と一緒に生きた金魚が飛び出します。
「しまった。五百両の石を壊してしまった!」
 翌年、再び長崎にやって来たアチャさんは、すぐに伊勢屋へやって来ました。
「五百両、持って来たね。石垣を建て替えるお金も、わたし出すね。だからあの石を、早く下さい」
「それが・・・」
 困った主人は、仕方なしに割れた石と死んだ金魚を見せて、全ての事を話しました。

魚石


 するとアチャさんは、ポロポロと涙をこぼしながら言いました。
「あの石は、魚石です。丁寧に磨くと、中の金魚が泳いでいるのが見えます。わたしの国ではこれを見ると、とても長生きできると言われています。でも金魚が死んでしまっては、一両の価値もありません」
「何と! それは、もうけそこなった」
 話を聞いた主人も、くやし涙をポロポロとこぼしました。
おしまい


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