運の良い鉄砲打ち(2)
2023-08-02 来源:百合文库
鉄砲打ちはジャブジャブと池に入ると、十六羽のカモを残らず捕まえて岸に上がりました。
すると、ふんどしの辺りが、いやにムズムズします。
「何だ?」
ふんどしを見ると、大きなウナギとナマズが三匹ずつ中で暴れていました。
ついでに、わらぐつの中もムズムズするので脱いでみると、中からカニやドジョウが出て来ました。
「何とも、こんな事もあるもんだな。さあ、もう帰るか」
鉄砲打ちが引き上げようとすると、やぶの中で何かが暴れています。
「何だ?」
見てみると、岩に跳ね返った鉄砲の玉が命中したクマが、苦し紛れに土を引っかいていました。
クマが引っかいて出来た穴には、おいしそうな山イモがのぞいています。
「ほう。ついでに、これも取っていこう」
こうして鉄砲打ちは、山イモと、クマと、カニとドジョウと、ナマズとウナギと、十六羽のカモを背負って山を下りて行きました。
おしまい
すると、ふんどしの辺りが、いやにムズムズします。
「何だ?」
ふんどしを見ると、大きなウナギとナマズが三匹ずつ中で暴れていました。
ついでに、わらぐつの中もムズムズするので脱いでみると、中からカニやドジョウが出て来ました。
「何とも、こんな事もあるもんだな。さあ、もう帰るか」
鉄砲打ちが引き上げようとすると、やぶの中で何かが暴れています。
「何だ?」
見てみると、岩に跳ね返った鉄砲の玉が命中したクマが、苦し紛れに土を引っかいていました。
クマが引っかいて出来た穴には、おいしそうな山イモがのぞいています。
「ほう。ついでに、これも取っていこう」
こうして鉄砲打ちは、山イモと、クマと、カニとドジョウと、ナマズとウナギと、十六羽のカモを背負って山を下りて行きました。
おしまい