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星を落とす

2023-08-02 来源:百合文库

星を落とす


むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。
 ある日の事、吉四六さんが、村人たちに向かって言いました。
「今夜、わたしは空の星をほうきではいて落とすから、みんなで拾いに来て下さいな」
「何だって? 空の星をほうきで落とす。はん。馬鹿馬鹿しい事言うな」
「じゃあ、来なくてもいいですよ。わたしが一人で落とすから。あの空の星はみんな金で出来ているから、わたし一人で拾ってお金持ちになるから。後でうらやましがったって知らないから」
 そう言う吉四六さんの言葉に、村人たちもついつい欲が出て、
「それじゃあ、試しに行ってみようか?」
「そうだな。万が一と言う事があるし」
と、夜になると吉四六さんの家の周りに集まってきました。
 しかし、肝心の吉四六さんがどこにもいません。
「おかしいな、吉四六さんはどこへ行ったのだろう?」
「おーい。吉四六さーん!」
 誰かが呼んでみると、
「おーい。ここだ」
と、頭の上で答える声がします。
 見てみると吉四六さんが屋根の上に登っていて、手に長い竹ぼうきを持っていました。
「吉四六さん、星はまだ落ちないのかい?」
「まあ、そんなに急ぐもんじゃあないよ。もう少し、待ちなさい」

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