百合文库
首页 > 网文

若返りの水(2)

2023-08-02日语睡前故事20210329 来源:百合文库
「若返りの水というのがあると聞いていたが、それではあれがその水だったんだな」
 おじいさんは岩から吹き出していた、きれいな冷たい水の事をおばあさんに話して聞かせました。
「まあ、そんなけっこうな水があるんなら、わたしも行って頂いてきましょう」
おばあさんはそう言って、次の日さっそく山へ出かけて行きました。
おじいさんはおばあさんがさぞかし若くきれいになって、帰って来るだろうと楽しみにして待っていました。
ところが昼になっても、夜になっても、おばあさんは帰ってきません。
おじいさんは心配になって、村の人と山へ探しに行きました。
でも、おばあさんはいません。
「いったい、どこへ行ってしまったんだろうなあ?」
「キツネに化かされて、山奥へ連れて行かれてしまったのとちがうか?」
みんなが話し合っていると、
「オギャー、オギャー」
と、そばの草むらの中から、赤ん坊の泣き声が聞こえて来ました。
おじいさんが近づいてみると、おばあさんの着物を着た赤ちゃんが、顔をまっ赤にして泣きじゃくっていました。
「・・・馬鹿だなあ、ばあさんの奴。飲み過ぎて赤ん坊になってしもうた」
仕方がないので、おじいさんは赤ん坊を抱いて家へ帰りました。
おしまい


猜你喜欢