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【汉化】谭雅战记 番外篇《北方哨塔》第三章【上】(8)

嫌なことだろうとも、想定しなければリスクとは戦えない。
これは、企業戦略にとって最低限度のルールであり経済活動から人間が学ぶべき真理だろう。
かのカエサルが言うように見たくないことを直視できない人間というのは、市場原理によって淘汰されかねないのだから。
「准尉殿もご冗談がお上手で。ところで、お手の猟銃は狼避けですか?」
「当たり前だ。狼や熊から身を守るためには必要だ。」
平均的な猟師達が好むタイプの猟銃は、基本的に護身用として非常に有益だ。
仮に発砲したとしても、地元の猟師達が使用しているタイプなので発砲音・発砲炎を拾われない限りは行動の露見を避けられる。
機密保持の観点から見た場合、足が付きにくい有用な護身具と言えるだろう。

【汉化】谭雅战记 番外篇《北方哨塔》第三章【上】


「さあ、行動を再開しよう。そろそろ中隊本隊が来る時刻だ。飯マズ連中と間違っての誤射は避けろよ?」
気の重い作戦というのは、何時だって覚悟を決めていても慣れるものではない。
ノルデンの地図を調べながら、いつの間にか冷めていた紅茶を飲み干し嘆息。
ウォーカー少佐にしてみれば、遅々として進展しない捜索任務にはじりじりと焦燥感を覚えさせられて仕方ない。
長引けば、長引くほどリスクは高まる。
体力を消耗した部隊は、驚くほど深刻なトラブルに巻き込まれうるのだ。
いや、あるいは単純なミスで部下を失うこともあり得る。
とにかく、早く終わってほしい。
ある意味奇遇ながらも、ウォーカー少佐の心情は帝国軍らのものとほとんど似通ったようなものだった。

【汉化】谭雅战记 番外篇《北方哨塔》第三章【上】


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