《世界顶尖的暗杀者转生为异世界贵族6》第十五话(6)

对那些故意陷害我，把我贴上世界敌人的标签，想要嘲笑我的人，我可不是那种温柔的人。
附录：日文原文第十五話 暗殺者は帰還するアラム・カルラをセーフハウスに保護し、外に出るなと言いつけたあとは学園に戻った。
寮の屋上に着地する。すでに月が空で輝いていた。
俺は誰にも見られていないことを確認し、 窓から自室に戻る。
そして、 勉強道具を取り出し出かける準備をする。
これから定期勉強会に参加する。
もともとは成績が低空飛行していたエボナに勉強を教えるために開催したものだが、 今ではSクラスのほば全員が参加している。
これに参加すれば、 アリバイはできる。
飛行機なんてものは概念すら存在しない世界だ。常識で考えれば……いや、 常識すら捨てて勇者工ポナクラスの身体能力があったとしても半日で聖地と学園を往復するなんて真似はできない。
少なくとも、アラム・カルラをさらったと疑われることはないだろう。
◇
翌日、俺は授業のあとにエボナに呼び出されていた。

彼女は女神がいずれ世界を滅ばすと予言した勇者であり、俺は彼女を殺すためにこの世界に呼ばれた。
にもかかわらず、俺は彼女を殺さないで済む方法を模索して今にいたる。
彼女は相変わらず男性用の制服を着て男として振る舞っている。
美少年にしか見えないが、素材がいいので女性として振る舞う彼女も見てみたいとも思う。
俺は彼女に微笑みかける。
「どうしたんだ、急に呼び出して」
もともと、 エボナに近づいたのは打算から、勇者に近づき情報を得るため。そして、 いざというとき汕断させ殺しの確率を上げるためだった。
だか、今は本当の友人だと思っている。
「……友達相手に、隠し事はしたくない。 だから、 ルーグには単刀直入に言うよ。 今朝、教会の人に君が自分の言葉を女神の言葉だって騙って世界を混乱させようとしているって聞いた。 他にもたくさん君の悪口を聞かされた。 明日、君を聖地に招いて魔族を倒した君を称えるっていうのは嘘で、 本当は異端審問で君を裁くって。命令も受けたんだ。君が逃げないように見張って、 もし君が逃げようとしたらカずくで止めろって」