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世界一気前のいい男(3)

2023-09-16日语睡前故事20210811 来源:百合文库
ある日の事、男は見知らぬ人のテントに泊めてもらうことになりました。
テントの主人は旅の男をこころよく迎え入れて、おいしい食事まで用意してくれました。
そして寝るときは、たった一つしかない自分のふとんまで貸してくれたのです。
次の朝、旅の男は主人に言いました。
「わたしは王さまの命令で、アツムタイという男を殺す旅をしています。ですがアツムタイがどこにいるのか、さっぱりわかりません。どうしたらその男を探し出せるか、いい知恵(ちえ)はありませんか?」
「・・・・・・」

世界一気前のいい男


黙って聞いていた主人は、いきなり外に出て行きましたが、しばらくすると刀(かたな)を持って帰ってきました。
そして旅の男に刀をさし出して、こう言うのでした。
「お客さま。わたしがお探しのアツムタイでございます。あなたがわたしの首をほしいと言われるのなら、喜んで差し上げましょう。さあどうぞ、バッサリと切り落としてください」
旅の男は、ビックリしました。
まさかこの男が、探していたアツムタイだったとは。
しかし困っている自分を泊めてくれて、食事やふとんまで用意をしてくれた主人を、とても殺す気にはなれませんでした。

世界一気前のいい男


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