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あさことゆうこ

2023-09-14日语睡前故事20210505 来源:百合文库

あさことゆうこ


むかしむかし、信濃(しなの→長野県)のある山ふもとに、東と西に別れてそれぞれ小さな村がありました。この二つの村は仲が悪く、村人たちはもう五十年も行き来していません。この東の村に、とてもかしこい女の子がいました。女の子は朝早くに生まれたので、あさこと名づけられました。
ある日の事、あさこが村の年寄りにたずねました。
「ねえ、どうして西の村とは仲が悪いの?」
 その事がきっかけで、東の村の年寄りたちが話し合いました。
「そう言えば、わしらが子どもの頃は西の村と仲が良かったな。どうじゃろう、ここらで一つ仲直りをしては」
「しかし、ただ仲直りをしてはおもしろくない。どうせなら西の村とちえ比べをして、西の村を子分にしよう。こっちにはあさこがいるから、ちえ比べで負けるはずがねえぞ」
「そうだな。西の村を子分(こぶん)にして、あの山に道を作らそう」
「そりゃ、ええ考えだ」
 そこでさっそく村一番の弓名人が、矢文(やぶみ)を西の村へ放ちました。
 西の村では、村の広場に矢が飛んできたのでビックリ。
 矢文についた手紙を広げてみると、こんな事が書いてありました。
《あさっての昼に、山のてっぺんでちえ比べをしよう。負けた村は勝った村の子分になって、二つの村の間にある山に道を作ること。東の村より》

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