第一話 彼女との出会い(3)
周りからはキモいとかオタクだとか根暗だとか言われていて、自分の存在は空気そのものである。
小学校、中学校に渡り、酷い虐めにあい、今までろくな人生を歩んですらいなかったのだ。
自分が人に利用されたことが多かったり、裏切られたことから、いつしか人と関わること自体もやめた。
また、自分が傷つくのが嫌だから、それ以来、人と話すのは辞めてしまった。
心の奥底では、自分自身を変えたいとは思っている。
ただ、大好きだった親友に言われた一・言・で酷く傷つき、今でも傷が癒えていない……
「俺も前みたいに明るくなれるかな……」と言葉を吐き捨てまた学校に向かった。