第一話 彼女との出会い(2)
あまり、人の顔を覚えるのは得意ではないが彼女は目鼻立ちがとても整っている。
しかも、華奢で且つ金髪ロング。また、透き通った綺麗な青い瞳をしている。
他の女子と比べても、極めて美人な方だろう。
学年一の美少女と言っても過言ではない。
聞いた噂だが、アメリカから当学院西條学院に4月から入学したそうだ。
西條学院は進学校で、トップの進学実績を誇っている。
俗に入ってしまえば将来は安定した人生を歩める学校だとも世間では言われている。
つまり、それぞれの生徒が強者揃いということだ……
まあ、彼女星川は何でも日本語を学びたいと言った理由で来たそうだが……
その上、生徒会長もやっているため生徒全員からも定評がある。悔しいが色々とズルい奴だ。
きっと神様に賄賂をいっぱい渡しているだろうね。って、神様への賄賂ってなんだろう。
因みに、俺は、彼女と特に知り合いだった訳ではないが、彼女は俺のことを良く知っているようだ。
彼女と出会った記憶もないし、話しかけてきたのも謎だが、まあ…気にしないことにしよう。
「というか、アイツが勝手に話しかけてきただけなんだがな……はぁ……早く学校終わらねぇかな、さっさと帰宅してゲームでもするか」
そう、俺が学校にいることなんて意味など無いのだ。
周りからは毛嫌いされ、白い目で見られる。
しかし、そんな中でもゲームではそれなりに強い。
俺は文句を吐き捨てながら教室に戻った。
ちなみに、紹介し忘れたが俺は雛沢優。成績は割と良い方だ。
上から数えて2番目ぐらいかな。
トップになれないのは星川がいるからだ。
但し、星川並に比べたら、取り立てて友達がいる訳ではない。
現実リアルではクラス内でも幽霊のような存在。