ネトゲの嫁が人気アイドルだった件 ~クール系の彼女は現実でも嫁のつもりでいる~(2)
2023-10-27 来源:百合文库
「言い訳って……。この俺がオッサンと変な関係になると思うのか?」
「思うわね」
「なんでだよ! 迷いなしに即答されたのがショックなんだが……」
「和斗くんはネカマおじさんが好きかもしれないわ」
「そんな特殊性癖はないよ、俺は!」
断言しよう。絶対にありえない!
もう一つ断言しよう! 彼らはネカマじゃない!
美少女キャラで遊んでいるだけの男性です。
「本当にそうかしら? 和斗くんが私に飽きておじさんに走る可能性は否めないわ」
「その可能性は意地でも否定してほしいです! 仮に凛香に飽きたとしても、おじさんに走ることだけはない!」
「……そう。やっぱり私に飽きたのね」
悲しげに項垂れる凛香。
ともすれば涙すら流しそうな気配を漂わせた。
「例えばの話だって! 凛香と俺は中学からのフレンドだろ? 飽きるとかそういうのはないってば」
「……証明して」
「え?」
「和斗くんが私に永遠の愛を誓っていると、証明して」
「い、いやいや……」
お、重い。永遠の愛とか言われても普通に困る。
だって俺たちは……。
「私たちは結婚したのよ? ネット上で、だけども」
「そ、そうっすね。でもリアルでは――――」
「リアルでは……なに?」
静かな迫力を伴わせて凛香が尋ねてくる。
さながらバッドエンドに直行する選択肢を突きつけられているようだ。
AorB。
誤ったほうを選べば即終了。
セーブどころかロードすらない鬼畜ゲー仕様だ。
俺は冷や汗を流しながら慎重に言葉を紡ぐ。
「リアルでは……仲良しですね。それも凄く仲良し」
「そうね。まるで熟年夫婦のように絶対的な絆を育んでいるわね」
「……」
付き合ってすらいませんけどね。
なんならリアルで知り合って、まだ一ヶ月も経っていませんし。
「確かに私はアイドル活動で忙しいわ。それでも和斗くんを忘れたことはないの」
「へ、へぇ……」
「だから和斗くんも私のことを忘れないで」
「思うわね」
「なんでだよ! 迷いなしに即答されたのがショックなんだが……」
「和斗くんはネカマおじさんが好きかもしれないわ」
「そんな特殊性癖はないよ、俺は!」
断言しよう。絶対にありえない!
もう一つ断言しよう! 彼らはネカマじゃない!
美少女キャラで遊んでいるだけの男性です。
「本当にそうかしら? 和斗くんが私に飽きておじさんに走る可能性は否めないわ」
「その可能性は意地でも否定してほしいです! 仮に凛香に飽きたとしても、おじさんに走ることだけはない!」
「……そう。やっぱり私に飽きたのね」
悲しげに項垂れる凛香。
ともすれば涙すら流しそうな気配を漂わせた。
「例えばの話だって! 凛香と俺は中学からのフレンドだろ? 飽きるとかそういうのはないってば」
「……証明して」
「え?」
「和斗くんが私に永遠の愛を誓っていると、証明して」
「い、いやいや……」
お、重い。永遠の愛とか言われても普通に困る。
だって俺たちは……。
「私たちは結婚したのよ? ネット上で、だけども」
「そ、そうっすね。でもリアルでは――――」
「リアルでは……なに?」
静かな迫力を伴わせて凛香が尋ねてくる。
さながらバッドエンドに直行する選択肢を突きつけられているようだ。
AorB。
誤ったほうを選べば即終了。
セーブどころかロードすらない鬼畜ゲー仕様だ。
俺は冷や汗を流しながら慎重に言葉を紡ぐ。
「リアルでは……仲良しですね。それも凄く仲良し」
「そうね。まるで熟年夫婦のように絶対的な絆を育んでいるわね」
「……」
付き合ってすらいませんけどね。
なんならリアルで知り合って、まだ一ヶ月も経っていませんし。
「確かに私はアイドル活動で忙しいわ。それでも和斗くんを忘れたことはないの」
「へ、へぇ……」
「だから和斗くんも私のことを忘れないで」